第1回 浜町コミュニティデザインコンテスト ｜ 福井県福井市浜町 ｜ 全国でもっとも「郊外化」している「課題先進都市」=福井で考える

北陸新幹線の東京～金沢間延伸・開業を２年後という間近に控え、これに伴うまちづくりが急務になっている福井市の中心市街地。

金沢市から直線距離にしておよそ７０キロしか離れていない福井市は、県庁所在地でありながら、知名度やブランド力で当の金沢市に圧倒的に劣り、かたや新幹線延伸効果への期待に湧く一方で、具体的なアクションが施せないでいる。

もちろん、これに遅れること１０年後に福井までの延伸が約束されてはいるため、官民挙げて活性化の糸口を探るべくさまざまな施策が検討されている。

ただ、そこで求められているのは、行政が描き主導する「誰かがやってくれるであろう」未来予想図的な二次元パースではない。「今、私たちが、ここで楽しみたい」と実感できる日常の「リアルな共感」である。

福井市は、統計的にも全国で最も郊外化している県庁所在地という指標が示されており、かつて行政がこれを推進した経緯もあって、典型的な中心市街地の空洞現象が垣間見れる。

今回は、その中心部の中でも花街としての賑わいを保ち、料亭が軒を連ねる情緒を残す「浜町」（福井市中央３丁目界隈）をターゲット・エリアと定め、活性化のためのアイデアを広く全国からコンテスト形式で募集することで、地域にとっては「自分たちだけの力では得られない素晴らしいアイデア」を得、地方都市の課題解決策を模索・発信したいと考える。

コンテストの審査委員には、今をときめく精鋭が揃うこととなった。地域活性化の解決策として貴殿が育んだ「まだ日の目を見ぬ処方箋」を、是非この機会にご披瀝いただきたい。

募集するアイデアの内容は、

1. 新しい建物を建てる
2. 既存の建物を改造・転用・リノベーションする
3. 通りの使い方を考える
4. 新しい住まい方・暮らし方を考える
5. 住みたくなる建物のデザインを考える
6. 新しい交通（自動車・自転車・徒歩など）のあり方を考える
7. 足羽川河畔・河原の新しい利活用法を考える
8. 新しいビジネス・地域経済の仕組みを考える
9. 何か新しいことをやってみる

など、福井市浜町を舞台とするものであれば、どんな提案でも構いません。ジャンルも、建築にとどまらずデザイン、交通インフラ、ビジネス、福祉、文化、娯楽などどんなジャンルに関わることでも（関わらなくても）結構です。事業対象地域も、福井市浜町が基点であれば、もっと広いエリアを想定して構いません。